2019年1月18日    「年中行事から日本人の食をひもとく」      

   
静岡産業大学総合研究所 歴史民俗史科学 博士
中村羊一郎さん 
 

様々な形の年中行事が日本の各地で受けつがれている事を改めて学んだ講座でした。

豊作を願う祭りでは、自然の恵みである旬の食材を捧げ、神に感謝の気持ちで祈ります。

このような祭りは神社を中心に村の共同体での行事であり、集って食を分け合うことにより共同意識の向上をはかるという役割をはたしてきました。

年中行事は基本的に家が中心で、先祖の霊を敬い家を守る意味合いが強く、そこで供される食と不可欠の関係にあると学びました。

節分や節句といった身近なものから、珍しい祭り、行事まで写真で分かりやすく解説いただきました。

日本の恵まれた風土風習の中で、日本古来の行事がすたれることの無いよう、また、私自身も年中行事を通じて心を豊かに過ごしていきたいと思いを新たにいたしました。


 



 

瀬古愛子(会員)