様変わりする現代の食卓 Ⅰ.

「栄養補給菓子」

 

私たちの周りには「栄養補給菓子」といわれる、例えばカロリーメイト、ソイジョイといった多種類の食品があふれるように出回っています。

栄養菓子の名のように、どの程度健康に役立つのでしょうか。

分かりやすく分析しながら解説します。

 

◎開催日時詳細

日時:2009年1月14日(水)

13:30~15:00

講 師:新出 真理さん(ヘルスサポート研究会カナン代表) 

 

◎参加費

会 員 500円

一 般 1000円

 

◎会  場

東京農業大学「食と農」の博物館 2Fセミナールーム

東京都世田谷区上用賀2-4-28

電話 03-5477-4033

 

◎お申込

NPO法人良い食材を伝える会 事務局

e-mail info@yoishoku.com

電話 03-3423-6080

FAX 03-3423-6085

 

平成21年度 寺小屋 「農業体験教室」 参加者募集

練馬の畑で野菜作りをしませんか?

 

「食材の寺小屋」の実践の場として始まった練馬・白石農園での野菜作りの教室は4年目を迎えます。土づくりから始め、昨年はジャガイモ、大根、人参、水菜、小松菜、ホウレン草、トウモロコシ、ブロッコリー、キュウリ、トマト、ルッコラ、茶豆、枝豆、など、およそ20品目近い野菜を作りました。畑には自分で育てた野菜の新鮮な感動がいっぱいです。

 

「食材の寺小屋」では、21年度(3月中旬スタート)の参加者の募集を開始いたします。

 

この教室は、

① 毎月2回 白石さんの実技指導の講習(30分程度)の後、各自作業します。
② 基本、1区画(30㎡)を4名で担当し作業します。
③ お一人様年間基本使用料金は2万円です。
④ お一人でのご参加、グループでのご参加もO.K.です。
⑤ 作業に必要な器具、肥料、種などはすべて農園に用意してあります。
⑥ 募集人数 16名。 (定員に達した時点で締切とさせていただきます。)
⑦ 土曜日の午前クラス or 日曜日の午前クラス があります。

 

※ 参加をご希望される方は、電話、FAX、メールで事務局へ。
※ 申込の締切は2月10日です。
※ 詳細に関するお問い合わせは下記事務局まで。

 

良い食材を伝える会 事務局
電話 03-3423-6080
FAX 03-3423-6085
e-mail info@yoishoku.com
担当 : 小澤

 

エコフィード ~食料残さをエサに~

食べ物は作られる量と同じくらいの量を捨てています。
この食べ物の残飯のことを"残さ"と呼んでいますが、この問題を解決するために様々な取り組みがなされています。
最近話題のエコフィードもそのひとつ。
捨てられた食べ物を飼料(家畜のエサ)にして再利用します。
このような自然循環の仕組みと意味を現場の専門家からお話をお聞きします。

 

◎開催日時詳細

日時:2009年1月22日(木)
13:30~15:30

 

第1部 13:30~14:30
講 演:「企業の取り組み」
講 師:山口 和秀 さん (㈱セブン&アイ・ホールディングス)

 

第2部 14:30~15:30
講 演:「背景とエコフィードのこれから」
講 師:川島 知之 さん ((独)農業・食品産業時術総合研究機構)

 

◎参加費

会 員 500円

一 般 1000円

 

◎会  場

東京農業大学「食と農」の博物館 2Fセミナールーム

東京都世田谷区上用賀2-4-28

電話 03-5477-4033

 

◎お申込

NPO法人良い食材を伝える会 事務局

e-mail info@yoishoku.com

電話 03-3423-6080

FAX 03-3423-6085

 

様変わりする現代の食卓 Ⅱ.

「デパチカ惣菜」

 

デパートの地下食品売り場では総菜売り場に行列ができているそうです。
今や家庭の台所といった観があります。
家の食事や外食とはちがう中食に人気が集まっているのは何故でしょうか?
惣菜作りで大切なメニュー開発や味付けなど、舞台裏をのぞいてみると・・・・・

 

◎開催日時詳細

日時:2009年1月29日(木)

13:30~15:00
講 師:堀 知佐子 さん (リール 代表)

 

◎参加費

会 員 500円
一 般 1000円

 

◎会  場

東京農業大学「食と農」の博物館 2Fセミナールーム
東京都世田谷区上用賀2-4-28
電話 03-5477-4033

 

◎お申込

NPO法人良い食材を伝える会 事務局
e-mail info@yoishoku.com
電話 03-3423-6080
FAX 03-3423-6085

 

中村靖彦 ・ 食と農を語る ①

「どうなってるの? 日本の牛肉」

 

和牛の肉価格が高いのはなぜでしょうか?
BSE騒動の原因となった飼料ですが、その後は大丈夫なのでしょうか?
一方、表示が分かりにくい、という声があります。
最新の牛肉事情を、寺小屋塾長が分かりやすくお話します。
中村塾はコメ、農地などのテーマで随時開催する予定です。

 

◎開催日時詳細

日時:2009年2月17日(火)

13:30~15:00
講 師:中村塾長

 

◎参加費

会 員 500円
一 般 1000円

 

◎会  場

東京農業大学「食と農」の博物館 2Fセミナールーム
東京都世田谷区上用賀2-4-28
電話 03-5477-4033

 

◎お申込

NPO法人良い食材を伝える会 事務局

e-mail info@yoishoku.com

電話 03-3423-6080

FAX 03-3423-6085

 

「新型インフルエンザへの備えは?」

新型インフルエンザは、いつ発生してもおかしくない状態だと言われています。
鳥から人には伝染しないといわれていた鳥インフルエンザでしたが、この変型といわれるこのウィルスは、どうもそうでないらしい。
正体は?そして、予防策は?

 

◎開催日時詳細

日時:2009年2月26日(木)

13:30~15:00
講 師:松原 謙一  さん (㈶畜産生物科学安全研究所 理事長)

 

◎参加費

会 員 500円
一 般 1000円

 

◎会  場

東京農業大学「食と農」の博物館 2Fセミナールーム
東京都世田谷区上用賀2-4-28
電話 03-5477-4033

 

◎お申込

NPO法人良い食材を伝える会 事務局

e-mail info@yoishoku.com

電話 03-3423-6080

FAX 03-3423-6085

 

冷凍食品の原産地表示

中国産冷凍餃子事件以来、冷凍食品の原産地表示が欲しいという声が消費者の間に高まりました。
東京都は国や他県に先駆けて条例でこの表示を義務化することに決めました。
条例の内容とそれによって問題は解決するのでしょうか。あなたに身近な食のお話です。

 

◎開催日時詳細

日時:2009年3月4日(水)

13:30~15:30

 

第1部 13:30~14:30
講 演:「条例解説」
講 師:中村 憲久 さん (東京都食品監視課長)

 

第2部 14:30~15:30
講 演:「課題と問題点」
講 師:齋藤 雅弘 さん (四谷の森法律事務所)

 

◎参加費

会 員 500円
一 般 1000円

 

◎会  場

東京農業大学「食と農」の博物館 2Fセミナールーム
東京都世田谷区上用賀2-4-28
電話 03-5477-4033

 

◎お申込

NPO法人良い食材を伝える会 事務局

e-mail info@yoishoku.com

電話 03-3423-6080

FAX 03-3423-6085

 

討論会

「総括! 食品をめぐる不祥事、この一年を振り返る 」

 

農薬まみれの中国産冷凍餃子、うなぎの表示違反、汚染米など食をめぐる大きな不祥事が相次ぎました。
その根底に何があったのか?食の不安はいつまで続くのでしょうか。
当代随一の論客が、日本の食のいまとこれからを縦横に話し合います。

 

パネリスト:
小泉 武夫  さん  (東京農業大学 教授)     
日和佐 信子さん (雪印乳業社外取締役)     

 

コーディネーター:
中村 靖彦 (寺小屋塾長)    

    

◎開催日時詳細

日時:2009年3月13日(金)

13:30~15:30

 

◎参加費

会 員 500円
一 般 1000円

 

◎会  場

東京農業大学「食と農」の博物館 2Fセミナールーム
東京都世田谷区上用賀2-4-28
電話 03-5477-4033

 

◎お申込

NPO法人良い食材を伝える会 事務局

e-mail info@yoishoku.com

電話 03-3423-6080

FAX 03-3423-6085

 

2008年10月3日 全国農業新聞 「視界不良の世の中ですが」

~アメリカは頼りになるか~

 

アメリカ発の金融危機が世界を揺さぶっている。日本へも株の下落が津波となって押し寄せて、急激な円高もあって輸出産業を中心に打撃は大きく、景気の先行きは暗い。

 

折しも、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)の前理事長、グリーンスパン氏が反省の弁を述べている。報道によれば、彼は低所得者向けのサブプライム住宅ローンが、こんなに複雑に商品化されて世界中に売られるようになるとは思わなかった、規制が間に合わず、政策に一部間違いがあったと言っている。率直な点はいいが、今頃間違いがあったと言われても困るよ、というのが大方の反応ではないか。

 

私はふと、分野は違うがバイオエタノールのことを思い出した。とうもろこしを原料にしたエタノールで、ガソリンの代わりに使うというのがアメリカの意志である。ブッシュ大統領が、中等の原油への依存度を下げようとして、法律まで作って推進している事業である。とうもろこしは餌用が基本である。しかし補助金も出ているから、エタノール工場は農家から餌用よりは高くトウモロコシを買い上げる。新しい膨大な需要が生じたので、とうもろこし相場は高騰して、毎年1600㌧も輸入している日本もその影響をこうむっている。

 

アメリカ政府高官に言わせると、穀物価格の高騰へのエタノールの関わりは微々たるものだという。本当にそうだろうか。大豆からとうもろこし畑へ転換する農家もいて、穀物生産全体のバランスへも影響が及んでいるのが現実なのではないか。現在は、アメリカのとうもろこし生産農家は収入が増えて大喜びらしい。けれども一方、日本では餌の価格があまりにも高くなって、経営が維持できずに廃業する農家も現れている。この格差は実にひどい。

 

貿易は市場原理にもとづいていて、市府は関与できないというのが自由主義社会の鉄則だろう。しかしエタノールの奨励は国の意志であり、市場原理をかき乱している。アメリカをどこまで信頼して良いのか。経済の不況や穀物高騰を見て、私の懸念は膨らむばかりである。

 

平成20年11月17日 週刊「世界と日本」

「なぜ、"底なし"か 事故米横行」
~深層は消費者視点の発想欠如・問題意識のない旧食糧事務所職員~

 

カビ毒や農薬に汚染された事故米を、食用に転売していた事件、報道を聞いていて、規模はもちろん違うが、アメリカのサブプライム・ローンに端を発した金融危機を連想した。
どの部分なのか。三笠フーズ他3社から加工メーカー、その先の給食とか、お年寄りの施設にわたったコメの広がりが見当もつかない。アメリカのサブプライム・ローンも証券化して、儲かりそうな商品にして世界中に売りまくったから、どこにどれだけの不良債権があるのか、正確には誰も分からない。この点が似ていて、いわば底なし沼の様相を呈している。

 

汚染米については言うまでもなく、まず米穀加工販売会社の三笠フーズ他3社に、重大な責任がある。しかし、その根拠にはMA米=ミニマム・アクセス米がある。
1993年のウルグアイ・ラウンド決着に際して、日本がコメの関税化、つまり自由化を拒否した代償に、輸入を義務付けられたコメである。
この頃、一部の学者が〝これは義務じゃない、ただ輸入機会を提供しているだけだ。だから別に輸入しなくてもいいのだ″などと言う人がいるが、これは間違いである。
日本はコメを国家貿易にしているのであって、だから自由化拒否も国の意志、そうでなければ700%を超える高い関税などあり得ないし、代償としての輸入も、国に義務付けられているのである。現在、年に77万㌧も輸入している。日本のコメ総生産量の1割近い。
さて、このMA米、日本にとってはあまりいらないコメである。買う事は買うが、国産のコメに影響を及ぼさないという条件で、国内の生産者や国会議員などを納得させた経緯があるから、用途は限られる。
海外援助、一部の加工用、工業用、それに飼料用である。けれども、これだけの用途では十分に捌けない。だから、倉庫に積み上がる。カビも生える。
さらに、2006年5月から、日本はポジティブリスト制度を採用して、農薬の規制を一段と厳しくした。リストに載っている農薬は、使う事ができるが、残留の基準が決められた。
その数値は、移行期ということもあって、非常に厳しい。そこで、それ以前に輸入したMA米を改めて調べてみたら、現在の基準値を上回るコメが見つかった。
カビもそうだが、これでは工業用にしか使えない。乗りの増量剤である。当然きわめて安い価格、入札でトン当たり9000円程度で売り渡された。
普通の国産米を加工用、つまり焼酎とかあられ、煎餅用に買えば16万円ほどになる。だから9000円のコメを何度か仲介業者の手を経て食用に転売しても、それぞれ手数料を確保することができた。
少しでも安い原料が欲しいメーカーとか、お年寄りの施設などは、値段に釣られて、非食用とは知らずに買ってしまった。
しかし、こんな日陰者のコメにしてしまったのは、MA米がもともと農業生産者に配慮した制度にもとづくものだったからであり、そこには消費者の視点などはなかった。
あまり必要んでないコメでも保管料は、トン当たり年間1万円かかる。08年3月の在庫量は129万㌧、1年置いておけば129億円の金がかかる。
だから何とか、工業用でも何でも売ってしまいたかったのだが、実際の事務をおこなっていた農林水産省の出先機関が、またお粗末だった。
事務処理をしていたのは農政事務所である。この機関は、もとは食糧事務所といった。生産者から出荷してくるコメを食糧管理法にもとづき、全量検査する機関だった。
俵、後に袋からコメを何粒か抜き出し、1等米とか2等米などと判定する。ところが、食糧管理法は廃止となり、コメの検査は、国の仕事ではなくなる。食糧事務所は、農政事務所に衣替えをして、今度は食品表示の監視などの仕事をするようになった。
農業生産者よりの仕事から、消費者のための仕事への大転換である。しかし、機関の性格はそう急には変わるものではない。
食糧事務所の職員は最盛期には全国に3万人近くもいた。その後、配置換えや定年者は補充しないといった政策で数は減ったが、今日なお2000人ほどが残っている。
むろん本省も、人事の交流をはかって、かつての名残を払拭するように努めてはいるが、まだ十分でないことが、今回の事件でも分かった。
福岡農政事務所は、外からの通報を受けて、三笠フーズの九州工場へ、100回近くも立ち入り検査をしながら、不正を見つける事ができなかった。MA米を売りたいとの気持ちが強かったのか、非食用に売っているとの帳簿を見せられて、それ以上調べることはしなかった。
さらに、相手から接待まで受けていた。早めに二重帳簿を見つけていたら、こんなに広い範囲に汚染米が流通することはなかったはずで、まさに重大な失政と言わざるを得ない。
問題は、かつては年に1回だけ、誇りを持ってコメの検査をしていた機関が、多様化した現代の食の分野で、消費者や食品産業と直に接する最前線にいることである。
去年、北海道農政事務所は、ミートホープ社の食肉偽装の通報を受けながら、しばらく放置していた。展開が速い現代の食事情に向かい合う、緊張した問題意識に乏しいのではないか。
MA米にしても、農政事務の対応にしても、そもそものいきさつから見て、消費者の視点からの発想がなかったことが、これだけの重大な事件を引き起こしてしまったと言える。この点が、今夏の汚染米事件の深層だ、と思う。

 

講座情報等の情報を更新しました

・2009年1月から3月までの講座情報を追加しました。

・中村靖彦コーナーに記事を追加しました。

・会についてに役員名簿を追加しました。